Liar Jack Records

存在しないアーティストの存在しないディスクレビュー。頭の中で音を鳴らせ。

第18回「Goodbye Valley」Champion Club Band

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ArtistChampion Club BandU.K
Title
Goodbye Valley (1966)

Songs
01 Silver Signs
02 Milk Jeans
03 Girl in Paris
04 Heartlessness
05 Loud voice
06 Goodbye valley
07 Forced labor
08 Mimicry
09 Back of father
10 Jailhouse RockCover

1960年代半ばにBeatlesなど共に世界的人気を博したChampion Club Band。いわゆるブリテッシュ インベイジョンの代表格とされ、アメリカンブルースに根ざした音楽性が特徴で、後のロックシーンにも多くの影響を与えた。そんなChampion Club Bandの代表とも言える一枚がこの「Goodbye Valley」だ。

1966年に3枚目のアルバムとしてリリースされたこの作品は、彼らの代表曲でもある02 Milk Jeansや、後に数々のミュージシャンにカバーされる09 Back of fatherなどの超有名曲も収録されており、現在でも世界中から愛される1枚ではないだろうか。1963年、ニューキャッスルThe AnimalsのEric Burdonとバンドを結成するはずだったDirk Armand(Dr.)だが、交通事故に遭い、バンドが結成されなかったことから、新たにConnor Bannea(Vo.)Desmond Birkin(Ba.)を誘い、Birkinの同級生であったFred Cristie(Gt.)を加え結成された。バンド名は、Fred Cristieの実家が営むバーの名前からとられいる。実際にそのバーは今でも残されており、ファンの間では有名なスポットとして人気を集めている。

デビュー当時はなかなかヒットに恵まれず、なかずとばずな日々を送っていたが、あるライブが音楽プロデューサーのBarney Airyの目に止まり、彼をプロデューサーに迎えた事により、一気に人気は急上昇した。ポップでメロディアスなアレンジを前面に押し出しながらも、土台にしっかりとしたブルース色を置くことによっていわゆるChampion Club Band的サウンドは完成していった。

その後メンバー交代を繰り返しながら、8枚のアルバムをリリースし、1988年まで活動していたが、初期メンバーのFred Cristieが他界したことをきっかけに活動を休止。(公式発表では休止と表現され、解散とは表現されていない。)メンバーはそれぞれ個々に活動し大きな成果を収めた。ベースのDesmond Birkinは活動休止後、映画監督として名を馳せ、多くの名作を生み出したことで有名である。彼らの音楽は現在もロックの父として多くのミュージシャンに刺激を与え続けている。

 

Design&Text: BustaSkill

 

これらのバンド、ジャケット、曲名などは全てフィクションであり、登場する人物、団体等、名称は実在のものとは関係ありません。脳内で音を鳴らしてお聞きください。